強力な建玉の回収現象を定義した「リバースダイバー」。
株式トレードにおいて、信用売買残をみて暴落をリスクヘッジことは当然であるように、FXもチャートの波形を見ればある程度は想定にいれてもいいのでは、というもの。
しかし、何も「必ず戻ってくるぜ!」というものではない。
リバースダイバー自体がバイアスになり「戻りそうな通貨にエントリーする」ことで、担がれてロスカット…。は、本末転倒です。この記事ではリバースダイバーを狙うべきではない分岐条件について部分的に考察します。

相場じゃなくて「リバースダイバー」を見てしまうなら、インジケーターやパターントレードと同じになってしまいます。
リバースダイバーについて
当記事では「リバースダイバー」の定義を知っている方前提の記述となっております。
まだご一読いただけていない方は先に以下の記事をご覧ください!


為替の変動条件のおさらい
まず、当然ながら為替は「様々な事柄」で動いています。
「金利」「貿易」「政治」「災害」「動きに応じて後発で入ってくる人」「特に何もない瞬間にエントリーが多く重なった」など。決してインジケーターやエリオット波動、ハーモニックパターン、チャートパターンが正確に”効く”という現象はなく、常に有象無象が混ざり合っているわけで。
しかし、大きく動いた=建玉が偏って入った時は、明らか何らかの要因がある可能性が高い。これがキーになる。



インジケーターが勝てるものなら「証券会社が禁止するはず」。顧客の損で利益を得ているからね。最も目を向けられたくないポイント(=本当の利益要件)から逸らすためのプロパガンダだと思っています。
リバースダイバーの分岐条件を考える
前述した通り、大きく動いたときは基本的に「なんらかの要因が関連している可能性が高い」。つまり、その要件次第では「リバースダイバーは発生しない」可能性もある。
多段性リバースダイバー
まず考えたいのは「リバースダイバー」とは「どこで建玉が抜かれるのか」という点について。


そして建玉は何も「一段階」とは限らない。むしろ、多段階の建玉追加があってもおかしくはない。
要は、利確が入るという事は「もうこれ以上伸ばせない」という要件があるからです。


つまり段階的にリバースダイバーしていたとすれば、完全に切り返した(ように思える)場合、積み重なったリバースダイバーも処理される可能性もあるということ。
しかし、この場合「建玉が残っている」ことが必須条件となる。


リバースダイバーの分岐
繰り返すが、リバースダイバーは建玉を読むことに本質があります。
つまり「大きな建玉が入ったときに、『長期的な要因』が絡んだ時はすぐに戻らない可能性がある」ということ。当然ながら、投資家は伸ばせる局面では伸ばす。


case.1 重要指標などに反応しただけ
重要な指標は、当然注目度も高いので出来高が増える。中身がなくても、とりあえず売買が瞬間的に行われるので、ぶっちゃけ「指標結果に限らずどっちにも大きく動く」場合が多い。かなりランダム性の高い状態です。
このランダム性とは言わば「短期的」。適正な価格へ乖離埋めが起こるもの。わかりやすい例で言えば「コロナでマスクが高騰した」時に、一時的に買い占めにより高騰したが需給が適正になるにつれ「しかるべき価格へ戻った」わけです。同じように価格は需給に対して適正な価格へ戻る習性があります。
また、ランダム性よりも事実が優先されるということ。例えば、なんとなく上がったとしても、明らかに「下がる出来事や指標結果」があれば、そちらが優先される。
さらに、最新の指標の影響を受けやすいということもある。如何に、上がっていても、「下がるムーブが始まったら、ついていく人はいる」ので最新の指標や動きにつられがち。これがあるから、専門家はトレードでは勝てないのだと思う。
つまり「反応して動いた場合」は短期的になりやすく、結果利確決済が重なると、「リバースダイバー」となることもある。


case.2 「金利など明確な金融指標の場合」
金利が上がると、市場のお金は減り、上がった金利通貨の債権に流れ込む、なんて、常識ですね。この辺は学校のお勉強範囲。
なぜなら、大口は買ったり預けたりするだけでお金が増える債権(※イメージ)のレートが上がるなら、わざわざリスクを張って勝負するより、多額の資金を債券に変えるとリスクが少なく儲けることが出来る。お金の無い人は金利と言われれば、銀行に預金して1円とかつくイメージだが、資産家の運用にしてみれば話は全然違う。
つまり「米ドルの金利が上がる」ということは、米ドルを欲しがる人が直球で増える。ドル円で言えば、上昇=USDムーブになるわけですね。ということは、金利が下がらないのであれば、「持ち続ける」ことも大いにある。少なくともすぐ抜く必要はない。
ということは「金利に絡む指標はとくに長期的になる」わけです。これは米国以外にもECB=ユーロ金融政策なども入ります。この手の指標はすぐに戻さないケースが多いので、大きく動いても「リバースダイバーに期待したトレードはNG」。
もちろん、金融政策自体が不発と言うか、現状維持、または想定内だった場合は、大きく動いても引き戻す可能性もある。金融政策指標後はしっかり内容は確認して「新規情報があるか」だけはチェックしておくといい。


以上!
今回は少し踏み込んだ上級者向けの内容でした。人によっては、難しいと感じた人もいるでしょうし、パターンやインジケーターを使ったトレードの方が向いていると思うかもしれませんね。
ただし、ここは最上級の投機FXです。「自分に出来そうなもの、自分が勝てそうだと思ったものを選んで勝てるようになるはずがない」。むしろ負けている人であれば「自分が理解できていない点に本質がある」のだから、一見勝てそうじゃないと思うものも「なんでだろう?」と考えてみるだけでかなり変わると思います。
この界隈は「手法で勝てる」という思想で溢れていますが、手法単体で勝っている人はいません。その理由に確実に儲ける手法がないからです。ほとんどのものは「一時的に勝てたと錯覚するだけ」です。お金持ちは投資をしますが、投資でお金持ちになった人はほとんどいませんので。
FXトレードで本当に勝っているかを証明するのは悪魔の証明でもあり、極論は銀行口座や証券口座そのものを公開しないと証明になりません。画像なんていくらでも作れますので。僕もその一人ではありますが、Twitterで限界までエビデンスを出していますので、本物だと思ってくださった方は、難しいかもしれませんがこのサイトをぜひよく見ていってください。



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