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【ロジック崩壊】リスクリワードは必須なのか

為替は、プロでも読めません。

政治経済だけではなく、気候だったり、目立った要因が何もないタイミングでの大口投資家の駆け引きで需給は偏ります。その解決手段は、決して手法やツールにはありません。

突き詰めるほどに、個人トレーダーは、手法やツールだけでで勝てないことを悟ります。その次のステップで登場するのが「リスクリワード」という理論です。これもいわゆる同調圧力で、みんながリスクリワードが大事というからそういう気になってしまう心理現象なのですが、実際よく考えて見ればリスクリワードは、かなり緩い、ガバガバ理論となっています。

もちろん思考方法として無駄とは言いませんが、そのまま鵜呑みにしていいほど仕上がった理論ではありません。一度俯瞰から認識を改め、自分の立ち回りに本当に必要なのか考えてみてください。

ちなみに僕は一切リスクリワードは取り入れていません。

目次

編集長

認定テクニカルアナリスト(CMTA®) Certified Member of The Nippon Technical Analysts Association . FXと株のトレーダー。「ASOBIFX」編集長。証券会社主催単独セミナーなど多数登壇。公式LINE登録者2000人、Disicord登録者3000人。

リスクリワード について

リスクリワードとは「利益と損失の割合」を意味します。

知らない方の為にざっくり説明すると、利益を損益より伸ばすようにトレードする事で「たくさん負けても、1回の勝ちでプラスに出来るぜ!」というような内容です。その対比を指して、リスクリワードと称している人が多いでしょう。

例えば、対比が【利益3:損失1】とした場合には、言い換えれば「2回負けても1回勝てばプラスになる」というもので、1/3の確率論なら、大当たりも簡単そうに思えてしまいそうなものです。つまり、この例であれば「勝率30%」でもプラスにできるわけですよね、理論上は。

それもあって巷では、「勝率よりリスクリワードが大事」論者が結構多く居るんですけど、冷静に考えれば希望的観測ですよね。では、このガバガバ理論について深堀していきましょう。

確率で見てみる

リスクリワードの勝率と損益比率で見るとこのような図になります。まぁ単純に確率論視点から見ればこれが理論値であること自体は合っていますね。この表に則れば、損益比率3倍でトレードしていれば、勝率33%でもプラスになる、と思ってもおかしくないでしょう。

このような計算式の図を見ると、勝率ではなく「リスクリワードを管理すれば勝てる!!!!」と初心者は思ってしまうでしょう。ただ、冷静に考えると、これで本当に勝てると思ってしまう人は残念ながら数字に弱いか、思考をあきらめているのでFXトレードは難しいと思います。

チャートは「不規則」に動く。

誰でも知っていることですが、チャートは不規則に動いてきます。昨日と同じ時間に同じ値動きをしていないことが証明ですね。

ここまで言えばわかるでしょう。「リスクリワード対比」の計算の元になる”勝率”は固定ではありません。値動きが非なるものなら、手法が機能するかはまったくわからないわけですから、短期的に言えば、昨日勝率100%でも今日勝率0%になることもあります。勝率0%なら、リスクリワード対比は破綻します。

長期的に言えば自分が勝率30%だと思っているものも、何年もトレードしたら勝率10%を切った、とすれば損益比率3倍でも理論値で考えれば破綻します。なので実際のリアルな図はこんな感じになりますよね。

あくまでリスクリワード対比とは、【勝率と損益比率】が固定の場合に限る理論という事です。つまり、こればかり意識していると
・利確を伸ばそうとするあまり損益分岐点まで至らず結果的に損切り
・損切りばかり増える

上記のようなことが増えるでしょう。

損切りばかりになる。

理論的に損切りを短くすることが重要なのは確かにそうではありますが、短く構えていると例えば指標後や、マーケットタイムで「出来高が上がった場合に上下でもみ合った場合ほぼ損切りしてしまうことになります

環境によっては、損切りを圧縮することが「マイナスに作用する可能性がある」ことが確認できますね。

確かに利益をすぐ確定してしまったり、損切りをだらだら切れずに抱えることは「損失」の出るトレードに直結します。しかし、結局リスクリワード自体も、理論的にはわかりますが、実際のチャートに当てはめると確実に乖離が生まれます。これだけで資産を何十億にした人も居ませんし、誰が言いだしたのかもわかりませんしね。

対策

リスクリワードの数値上の理論に期待値を感じる前に、しっかり実情を理解して、まず損切りが有効かを確認すべきです。

例えば、上がっているチャートは「上がっている面積が広い」から上がっているわけです。つまりその時にショートを打つと、リスクリワードで短く損切りを設定したら極めて不利になります。結論、エントリーする方向とチャートの進行状態の確認して優位性を確認します。以下の項目はかなり有益かと思います。

「チャートの流れ」を読む

「流れ」の項目をご参照ください。

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まとめ

冒頭でも書いた通り、僕は、リスクリワードについて特に考えていません。

利益が伸ばせる状況なのに確定してしまったり、損益も一時的な可能性が高いのに確定してしまったり。全体像からすれば、その方が損だと思うからです。しかし、それには自分のトレード分析で優位性を考える技術が地盤にあるので、安易に使用しない、というだけですから、よりギャンブル性の高い非ロジックな立ち回りをする人は多少は取り入れてもいいかもしれませんね。

僕のトレード分析自体はすべて、このサイトで無料で、広告なし/会員不要で読めますのでぜひ読んでいってくださいね。リスクリワード以外にもクリアすべき障壁は多くありますので。

トレードの勝敗は長期的にわからないので勝率も正確に測定することは不可能です。百里の道は九十九里を半ばとすること。

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