「境界知能」
非常にグレーゾーンな話題なのだけれど、あえて記述していきたい。おおむねIQ71以上85未満のものを指す言葉で、悪く言えば、平均を下回る思考能力を指す。主に、障がい者と健常者の間を指す言葉だけれど、そういうことではなく、こと”FXトレード”における思考局面として、部分的にワードを取り上げてみた。
まずは、FXにおける「水平線」なるツールに、「勝つための機能」は備わっていない。
そもそも、水平線は前ページで解説した通り「水平線を描写するツール」であったりする。しかし、巷では「水平線の引き方」なる形で手法として紹介されている惨憺たる始末。
考察
①頭のいいひと、全然いない問題。
周りで高学歴の人で、FXに熱心に取り組んでいる人はいるだろうか。
それはいるいない、的にことではなく、俯瞰してみた場合にそこそこ割合がいるか、という話。おそらくいないのではなかろうか。以前noteで考察した「負けトレーダー脱出までにやったこと」という記事にも書いたけど、負けてるトレーダーを観察するなかで、高学歴でFXを真剣に研究してる人っていなかったんだよね。
(もちろんわからない範囲で高学歴の人はいるのだろうけど)
そもそも高学歴じゃなくても「FXが研究で稼げるもの」であれば、もっと色んな学者が熱心に研究してもおかしくない。
なのに、そうではない現状を鑑みるに「水平線で勝ち方」を探してる人は、「水平線でFXが勝てるものであってほしい」という願望と、その裏付けを探したいだけでしかない。これは現実を冷静に分析できていない、境界知能的な思考ではないかと思う。
そもそも、僕が頭の悪いのでね。
いやいや「水平線」は使えるよ!って、いう意見も当然あると思う。僕は、”使えない”とは言ってなくて、これが「勝ち」と称したよくわからないものをもたらすものではないと思っている、というだけの記事です。そもそも3桁万円でトレードしてる身ですので、そこまで使えるというなら3桁万円でトレードしてみてくださいというような感じで。
②カスタマーレートの差
上記の3枠は、すべて【USDJPY=ドル円】のレートです。
証券会社ごとに価格も波形も、窓も全然違う。つまり、”水平線の引き方”なる技術があったとしても、使用する人の証券会社が表示しているカスタマーレートによって、引く場所も全然違ってくる。それなら”自分の水平線”はどんな意味になるのだろう。
③チャートは、「価格」と「時間」の推移
よく損切りとかロスカットした後に「思い通りの方向にやっぱりいったやんけ~~」っていう人が居る。
それは、まぁハッキリ言えば全然思い通りじゃないんだけど。チャートは、価格と時間の推移です。つまり水平線引いて「ここで抵抗が~」「ここで切り返すと思います」とか、そんなのは全く予想ではない。
むしろ重要なのは縦軸の「いつ」だったりする。だから、ロスカットや損切りした後に思い通りに動いても、それは「全然思い通りではない」というだけの話で。
何が言いたいかと言えば、仮に機能するような水平線の引き方が存在したとしても、「縦軸:時間」が読めなければ、完全な予想とは言えないね。「先出」とか「相場予想」に群がってる人は負けてる人だけだしね。
「水平線」を「使う方法」を考察。
では、全く使い道がないのかと言えば、それも違う気もする。一応、利用する手段を考えてみる。
①「未回収ダイバー」を探す。
未回収となったダイバーを探す。(※ダイバーに「回収される」という現象はありません。表現としての記述です。)
②未回収位置+その波形の開始位置に「水平線」をマーキング
③リバースダイバーする可能性(建て玉の逆流)
建て玉がある以上、原理上、引き戻す可能性もある。(=リバースダイバー)
例えば、以下の位置でダイバーが来た場合、マニュアルを読んでる人は「ショートを入れる局面」である。(矢印とエントリー方向は関係ないからね)
ただ、結構これがスマホでやってたり、画面の小さなもので見てると「流れが上向きだからロングか?」とも見えてしまう。であれば、それを防止するために水平線を利用する。
少なくとも、当該の位置で安易に「ロング出来ない」という危険性は洗い出せる。
上げ圧が残っているなら、同じレベルの下げ圧がかかることもあるからね。
もう一例
更に一つ先のダイバーを見てみます。
↑上記のダイバーも、手前にはブレだけで、波が無い状態です。
波が無い=積極的な大型・数的ポジションが入っていない可能性を考察します。
ともすれば、下げ圧がしっかりかかっている可能性を感じすこともできるので、ショートするかは置いておき、黄色丸ダイバー付近では、「ロングは慎重に」なるべき。
ひとつ前の波で(赤い矢印)で入った強めの買い圧を、引き戻す展開に。
水平線を引いておくことで、市況の分析をチャートに残すことが出来るから、「忘れずに済む」というファンクションに水平線がなってくれますね。
以上!
ことFXに関しては負けも乗じて、「境界知能」という極めて思考能力の落ちやすいゾーンにきてしまいがち。そこで重要なのが「自分は正常に考えられているか?」と、疑念を設けるタイミングや物事があることが望ましいと考えます。
そんな人が多く手法やトレード方法を求めてるわけで、それをひっかけるために「水平線の引き方」「インジケーターの使い方」「新しい手法」という、常識的に引っ掛からないワードでひっかけて常識人を篩から落とす悪い人がとても多く居ます。まぁ正直騙すほうも騙される方も悪い。そして、騙されるような人に近づかれたくないから「僕は先出や図解みたいなもの」をあまり載せません。某前澤さんが「お金配り」をしていたのも、この境界認知という思考弱者のリストを集めるためともいわれていますしね。
「利確が難しい」とか、「もっと早く損切りしていれば」とか、「自分ルールを破ってしまった」とか、根本的にそういうことじゃないと思うんです。
ツールでは為替は読めない。これは常識だから、再認識していきたいですね。「効いてることもある」と思ってしまうなら、それは”そう信じたいバイアス”かもしれないことはまず疑って、「どんな発想をしたら自分がIQが下がってしまっているか」を知ることが重要だと、そういう様に思います。
「お金があったら幸せになる」、それはバイアスです。