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【分析】テーマトレンドを使った「要因感知」

この記事では「テーマトレンド」を用いて、リスク管理を「要因面」から行う考え方についてまとめています。

目次

編集長

認定テクニカルアナリスト(CMTA®) Certified Member of The Nippon Technical Analysts Association . FXと株のトレーダー。「ASOBIFX」編集長。証券会社主催単独セミナーなど多数登壇。公式LINE登録者2000人、Disicord登録者3000人。

テーマトレンドとは

テーマトレンドは、このサイト独自の造語です。

造語だから意味があるということではなく、解説上の現象を定義したものに名称を付けただけのものです。FXは確定した勝ち方は存在しないので、『正しく遊ぶための防衛策」としてぜひ参考にしてもらえるといいと思います。

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テーマトレンドで見える「テーマ性」

テーマトレンドを一言で言えば「勢いのある継続した方向性」です。

短期的ではなく、どちらかと言えば中期的な話。一方的に動き続けているなら”何か理由があるでしょ!”と、相場からのメッセージを逃さないようにする分析スキルだと思ってください。

要因をすべて仕入れるのは「無理と思ってOK」

ニュースサイトや、詳しくまとめてツイートしてくれている人を見ると「自分もニュースを見てる」という感覚に陥る。

でも、みんな中国やアメリカのニュースは日々目にしてても、例えばオーストラリアやスウェーデンのニュースってサイトやTVでよく見る?と言われたら、見てないハズ。

つまり、報道されるメディアごとに、脚色される内容に加えて、そもそも仕入れてくる国の情報にも偏りがある。というわけで、どんなに詳しくまとめたサイトやメディアでも、それ自体が偏っているということで、すべての情報なんて手に入らない。各国で金融政策や災害だって日々起きているわけで、シュレディンガーの猫的な発想をしてはいけないよね。

加えて、正確性や遅延性ものっかってくると、素人が最先端の政治情報を全世界分仕入れるのは、難しいと思います。

要因は「基本的には後付け」

では、技術介入できるとしたらどんな部分かと考える。

それは「相場=チャート」で異常が起きていないか、これを読むことができたら、逆転の発想で「何が原因かわからないけど、たぶん何か起きている」ことを個人単位で察知できるのでは、と思う。これが、テーマトレンドを定義した目的です。

あとは、思いつく国の金融政策や、災害やテロなどを照らし合わせて「仮説」にする程度でOK。つまるところ、その要因が解決しないなら”引き返さない可能性が高い”という防衛策を取れるからね。

要因を紐づける

さて、執筆現在、驚異的な円安トレンドとなっている。

と、巷では話題だが、メタ的に観測して「ただのテーマトレンド」となっている。ここでは、特にショートを打つ場面ではないので、ロングか、タイミングを見計らった超短期ショートの二択。これはもうASOBIFX定番の立ち回りで、円が云々以前の問題だったりする。

(この局面で、鋭く短めにショートを指したエビデンス↓)


感知したテーマトレンドに「要因を後付ける」

伝家の宝刀「指値オペ」を発動してる日銀。と、金融素人サイトで中途半端に解説するのは野暮なので、スーパーかいつまんで、端折りまくって書きます。わかってる人にはツッコミどころ多いと思うけど、初心者向けの記述として、許してください!笑

①日本側のお話
利回りが上昇すると、国債の価格が下落する。その抑制の手段で指値オペというものが実施されるんだけど、ざっくりいえば「色々あって利回りをあげたくないねん!」ってこと。

②アメリカのお話
インフレ(物価上昇)が深刻化しているので、対策をしなくてはいけない。その手段として、「通貨の流通量を抑える」ために「利上げをするぜ!」ってのをFOMCって会議で話している。

③なぜ「利上げで通貨量を調整できる?」
説明上なんだけど、「銀行にお金を預けたら、少し利子がついてお金が増える」ってことあると思います。あれがまさに利回りみたいなものです。庶民の貯金的には1円増えるくらいの感覚だと思うんだけど、これが大きな投資家や機関の資金量で考えると、とんでもない金額になる。その「増えるレート(利回り)が上がるぜ!」ということになれば、ノーリスクでお金が増えるのでトレード以外にもいろんな意味で「利上げしてくれる通貨欲しくなる!」わけですね。つまり、早い話が使うよりも貯金して増やしてぇぜ的な。そういう誘導で、市場の通貨を抑えて物価を調整する、という手段に利上げは使われたりしますね。

④日本とアメリカの”今”
「日本は利上げしない。を貫く。アメリカは利上げしまくるぜ!を貫く。」
俯瞰してみれば、ドルを欲しがる人が増えるので、相対的なドル円レートは著しく上昇していく流れになっていて、双方かみ合ってしまっている状況。だって、円もっててもお金増えないのに、ドル持ってるとドンドンお金増えるなら、ドル持つしかないっしょ!!

⑤テーマトレンドと納得
つまり、テーマトレンドになっていても不思議ではない。。とバイアスもそこそこに紐づけられる。だから有事の円買いがなぜ起きないかとか、そろそろ落ちそうだからドル円ショート打つとかは、もはやトレーダー以前の問題だったりする

今後の展望

米国に続いて、欧州も利上げを行う流れとなっている。この局面では、ドル円だけではなく、クロス円が上昇テーマトレンドを継続する。ここで見ていきたいのは「FOMC(米国)、ECB(ユーロ圏)」などの金融政策会議で「やっぱ利上げ辞めとくわ!」とか「延期するわ!」みたいな期待値下げ要素だったり、元となっているインフレ解消の予兆など、ですね。

だから、いくらまでいったから抵抗するとか調整がある、みたいなオカルトSFな発想ルーティンは、控えめに。加えて、流石にドル円レートが著しく円安に向かうのも、デメリットもあるので、日銀側が指値オペを含み、心変わりがあるかどうかは慎重にキャッチアップすべきとみて間違いないと思います。

それまでは、パラボラ&波形出現で短くショートか、要所要所でロングを行う立ち回りがクロス円では固いと思います。ダイバーみて、波形見て、ロングインの立ち回りはかなり時給もいいんじゃないですかね。

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以上!

常に市況を考えること。

たぶん、FXで勝つ!というのは難しくて、FXで”生き残り続ける”の方が形容詞としては正しい気がします。

普段自分なりのルーティンで勝ちを重ねてしまうと、戻ってくることに期待して損切りが出来なくなります。しっかり優先すべきは「市況」とするように、”テーマトレンド”を上手く使って立ち回れるといいのかもしれませんね!

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