いつもありがとうございます。
今回は、色んな記事や動画でサラッと触れている「中央値」についてまとめた記事です。めちゃくちゃ大事なのにクローズアップしたことなかったなと。YouTubeでもいいんだけど静的にゆっくり見れる記事として今回ご紹介することにします。
いつも見てくださっている方はお分かりの通り、このトレードストラテジーカテゴリーの記事は攻略最前線の重要記事になるので、かなり難しい内容を扱います。
はじめての方はまずはこちら
今回紹介する中央値は、はじめての方は「(:_;)?」と、意味がわからないと思います。
僕のトレード方法はすべて公開してますので、まだの方は先にこちらをご覧ください。圧倒的情報量なのでいいねなどで保存してたまに見返してもらうと新しい発見もあるかもです!
中央値ってなに?
日本の平均年収は「440万」くらいです。集計機関によっては差があるけどね。
しかし、たいていの人は平均高くない?!と思う。これは数字の罠があって、平均ではなく中央値で見ると「390万」くらい。
FXのおける中央値
移動平均線やボリンジャーバンドなど、平均を求める考え方が多く為替界蔓延っている。良し悪しはおいて起き、平均よりも実態を追う「中央値」を見ていく方が価格ディティールを確認できると思うんです。
つまるところ「偏り」を精度よく探す。この記事では平均ではない、中央値を追っていく。
要は「中央値とは何か?勝てるのか?」ではなく「中央値をなんのために見るのか」を意識して読んでほしい
中央値を解説します!
為替は、その仕様上先を読むことはできない。
厳密にいえば、上がる理由も下がる理由もどちらも常にあるので、エコノミストは上がったら上がった理由を言い、下がったら下がった理由を言い、商材や詐欺師は当たったものだけを公開する。簡単な作業。
ただ「先を読めないこと」が負けて損する理由でもないのだ。我々トレーダーは「今の需要と供給を確認すること」はできることだ。繰り返すが未來視のようなサイファイではなく、現場確認がトレーダーのスキルだと思う。
中央値で見るのは「需要と供給のバランス」
上記図では、中央値より大きく乖離し上昇している。これは需要と供給で見ると、乖離すればするほど供給過多が強まっているととれる。逆に下に乖離すればするほど需要過多となる。まぁこれもどっちが需要でどっちが供給とか言葉面はなんでもいいんだけど、とにかく「偏り」があることは読み取れるね。
だからなに?
FXトレーダーは買われすぎているからそろそろ戻る、というなどのバイアスがかかるが「基本的に買われすぎているならもっと買われる」ことが前提。引き返すことはあるにはあるってだけで、物事の大前提として偏りがあるときは、さらに偏りが生まれるね。バズっている音楽がさらにバズるようなイメージで。
ではもう一度この上記画像を見るね。
ちょうど中央値にチャートがあるので、ここから読み取れる情報は「上がる理由も下がる理由もある状態」ということです。言い換えれば偏りがない状態の可能性がある。あくまで可能性ね。
つまり、中央値付近だけの情報で判断するなら「ロングもショートも優位性は微妙」だと僕は読んでいます。もちろんこれは中央値だけの前提だからね。
だからなに?②
中央値から乖離したときに、結局上がるの下がるの?と思うじゃん?
そういうことじゃないのよ。
「①中央値付近」→需給の偏りが少ない。
「②中央値付近から離れている」→離れて入ればいるほど強い偏りがある。
「③離れていたけど急激に中央値付近に近づいた」→需給の逆転の可能性がある。
この3つの情報が抑えられたら「中央値」は意味がある。上がるか下がるかではなくて、繰り返すけど「現在の確認」のための一つの重要指標となるのだ。短絡的に予想思考にならないことが大事。
①②③のどれか、で大丈夫です。意味わからないと思うけど、本当に重要なんですよ
中央値を使ったチャートリーディング
上記までの説明だと意味がわからないと思います。しかし、物事多角度からみてはじめてわかるものであって、片目だけでは距離感が見えないように他の視点でみることが重要です。
では中央値をほかの角度で見ていきましょう。
まず上記画像では、中央値より上に乖離があります。これだけでは「ただ離れてるね」というだけです。ここで「流れ」という視点から見ていきます。
▼流れ下向きの場合
流れが下向きの場合は「下がっている面積が広い状態」です。
つまり需給でいえば、売りに偏っているわけです。しかし、チャートは中央値から上にあります。つまりこのチャートから読めることは「ショーターが利確をして上がっている可能性」がかなり高い状態ともいえると思います。つまり直近は上がっているけど、ロングというよりショーとの買戻しということであれば、ショートを仕込むなら絶好のタイミングとも読めます。
▼流れ上向きの場合
今度は流れが上向きの場合は、単純にロング勢の買い玉に偏りがあると思います。
ショーターの売り玉の買戻しじゃないの?と思うかもしれませんが「上がるほどショーターの利確があるなら、チャートは売られて下がっている可能性が大きくあるから」です。まぁこの辺の感覚は株トレードで板をみている人の方がわかりやすいかも。
結論、このようにロング勢の建玉が圧倒的有利なら「下がっても少しになる可能性が高い」ので基本はロング狙いがいいと思うんです
このように、中央値を組み合わせると、上がっているのがロングによるものか、ショーターの利確損切なのか、ある程度の情報は見えてきます。
こんなので勝てるか!思った方。安心してください、負けてるなら勝ち方がわからないはずです!そして、これはチャートリーディング以上でも以下でもありません!
実際の相場で見る中央値
説明上、ダイバーをマーカー表示します。
ケース①
黄色い枠の部分を言語化します。流れは下向きでショートの建玉が多い、中央値からは大きく上振れているのでショーターの利確の可能性も大きくあるこの場面。黄色い枠の部分では、「重要指標」が待っていました。なのでショーターの利確による上昇に加えて、上がることに賭けているロング勢も入っているこの場面。しかしチャート自体は下向きなので需給の流れはショート有利だとわかる。加えてダイバーもあるので…
・指標ギャンブルは避けるべき
・需給はショート有利なのでギャンブルするにしてもロングはNG
・指標後一気に下がったあとで「戻りを期待したロング」もすぐにはNG
という戦略が立てられる。ギャンブルするにしてもロングして無駄にロスカットすることはありえない。
ケース②
黄色い部分では「ダイバーがDOWN」で通知。使用しているみんなは「中央値付近は逆向き」という使い方をマスターしているんだけど、これを言語化する。
中央値付近でいえば大きく下に乖離してから戻ってきている。つまりチャートに「上がる力がある」かもしれない。なのでただ中央値付近にチャートがいるのではなく「大きく離れてから戻ってきた中央値」ということだね。
だから「そういう”出戻り中央値”は、逆転の勢い」を含む。ここで来るダイバーはその証でもある(計算式は明かせないけど。。)。それを後押しするように手前にリバースダイバーがあり、パラボラになっているので、黄色い枠ではロングをするか、回避の二択だと思う。
中央値付近をチャートが行き来ているミミズチャートではなく、大きく戻ってきたのであれば偏りが逆転する狼煙かもしれない。上記チャートでいえばロングはしてもショートはすべきではないかも。
ケース③
黄色い枠の部分のロングは流れ一致の最高な場面。
ただもう少し補足していくと、この通貨は50pipsくらい動いている通貨なんだけど、黄色い枠の時点で1日に動く平均値幅はすでに動いている。つまり中央値から計算すると
ロング勢が利確した場合、今入っている分の利確が消化された臨界点の可能性とも取れるね。もちろん無数の建玉や要因、ほかの通貨とのバランスもあるのであくまで印象論だけど、流れ一致局面を中央値から逆算してもこの部分で買うのがひとつ根拠にはなる。大前提として、前後に大型指標がないことが必須になるけどね
わかりやすいからダイバー箇所で説明しただけなので、ご自身でトレードされたタイミングで照らし合わせてみてね
中央値の観測方法
まずは観方なんだけど、結論中央値の観測方法に正解はないです。ご自身の環境で出来る方法がおすすめです!
自分で引いた線と、チャネルでもズレはあるからね。偏りさえ吸い上げられるならどっちでもよきよき
やり方①『日足の中央を結ぶ』
その日ごとの中心の価格を結んでいくことでツールを使わなくても中央値がある程度わかります。
上記画像だと、その日ごとがわかりづらいので、解説上僕のインジケーターの機能で一旦マーキングします。
出来ました!
あとは1日ごとの中央を脳内で結んでみましょう!(解説上描写しますね)
だいたい中央値が見えると思います!
まじでぜひ練習してみてほしいです!
やり方②『いるかホテルチャネル』の中央値を目安にする
チャート中央に出ている線は「ある程度」参考になる。だけどリペイントするので過信は禁物。
似てるものでボリンジャーバンドやエンベロープなどのインジケーターはありますが全然別物で、むしろあれらは最弱インジなので見るメリットが一切ないと思います。
繰り返しになるけど正解はないので、チャネルを見ようが自分で引こうが、それが中央値でみたいものならOKです
NG「移動平均線」は中央値にするのは難しい
移動平均をパラメーター14で入れてみました。いるかホテルと比べるとかなりいびつですね。
移動平均線がダメとか、ボリンジャーバンドだったらとかそういうことではなく、基本ノーマルのインジはただ集計期間に計算をしただけのものなので、遅れます。簡単に言えばパラメーター14の移動平均は、14本の集計なので、基本古いデータを参照します。当然表示されているインジは遅れているので「後からついくる」ように見えるのです。その視座で上記画像をもう一度見れば移動平均などの普通のインジでは遅れた情報しかとれないのです。
まぁそもそも集計方法として、算出方法として、平均と中央値の求め方自体違うんだけどね。一応、見え方も違うということがわかればいいと思います。
なのでやり方①か②で実践がおすすめです!
以上!
この記事は中央値に絞った解説だったので、これだけ読んでもいまいち意味がわからないと思います。いつもの方々は「おっす」くらいの記事程度なんだけどね。頭の整理にぜひ。
こんな感じで、ひとつずつ考えてトレードしています。ただこれはあくまで脳内の話。これだけでは意味がないのでXではポジションも出して理由もつけながらやってます。僕の知る限りでいえばほかにこんな感じで出してる人いないと思うので、ぜひ参考までに宜しくお願い致します。
フィボナッチでトレードして溶かすトレーダー、誰もフィボナッチ数列言えない説。