レンジ、トレンドを定義した人って、何が目的だったんでしょうかね。
レンジは同一の価格帯内で上下に動くことで、トレンドは勢いよく上下どちらかに動いている状態と言われている。しかし、よく考えて見れば「レンジがいつ終わるか、トレンドがいつ終わるかわからない」ならこの区別の仕方ってなんの意味があるの?と思うわけです。
この記事では、結果論で定義したレンジとトレンドという区別ではなく、新たに再構築した「テーマトレンド」という概念を解説します。
こんな人におすすめ!
・トレンドで順張りをしたら、チャートが引き返してロスカット。
・レンジで逆張りをしたら、チャートが動き出してロスカット。
・自分がエントリーしたときに限ってチャートが逆に動く。
「テーマトレンド」って初めて聞きました。
テーマトレンド自体は、市況を判断するために要素分解~再構築をした僕の造語です。
オリジナルだから凄いわけでも、勝てるわけでもない。ただね、トレンドとかレンジだって誰かが定義した「造語」であるわけで、それで勝てるという研究データが存在してるわけでもないので、同じことなんです。
これらを声高らかに使っているのは、短期的な勝ち負けを追っている負けトレーダーのみ。勝ったらドヤる、負けたら黙る。だから凄そうな発言ばかりネット上に残る。もちろん、これも無駄ではないんだけどね。
さて、はっきり言いますが「証券会社は顧客の損」で利益を上げるビジネスモデルです。有名なトレーダーでネット証券の役者さん(勝ってる風を装って証券会社に誘導)も普通にいます。レンジとかトレンドだって、負けさせるために誰かが流布した可能性もあります。必要な要素を抽出した「テーマトレンド」という考え方を、ぜひ部分的にも参考にしてみてください。
「みんなやってるから」が、一番危険な世界です。
読んでおくといい記事
テーマトレンドは、波形から方向性の強さや優位性を考える「波形分析」をベースに構築した観点です。以下のページをまだ読んでいない方は先に波形分析についての概要を、流し読みで良いのでサラっておいてください。
悩み:「自分が入ったときに限って逆に動く」
「レンジだ!」「やっぱりここで反転している!!」
そして、自分がエントリーしたときに貫通して進んでいく。「昨日までレンジだったのに…なんで自分が入ったときに限って。。」という現象があります。
まずは、これを冷静に考えれば「レンジ」と「トレンド」は結果的な事象であるということは認識しなくてはいけません。さっきまでレンジだったとか、昨日もエントリーしてないけど予想した通りレンジだったからと言って次回もそうなるという因果関係のない理論ということです。
トレーダーに必要なのって「で、レンジは続くの?トレンドはいつ終わるの?」ってことだと思うんですよね。そうした場合に、このレンジ/トレンドという分別方法は使えない。もちろん先のことはわからないから、これから紹介するテーマトレンドを使ったってこの悩みが無くなることはない。
ただ、断言できるけど「勢いのあるトレンド状態」はある程度波形で判断できる。それなら、「その勢いに逆張りをしない」という選択肢で、少なくとも生存確率は上がると思うんです。
「この前入らなかったときは思い通りに動いたんだよな」って時、入るほど自信が無かったのを忘れちゃダメです。つまり、自分の自信があるときほど当てにならないものはない。
悩み:「インジケーターやパターンでじゃだめなの?」
例えば、赤枠の部分、「あっっ!ヘッド&ショルダーじゃん!ショートしよ^^」となりがちです。
このタイミングで、
・ダウ理論の高値更新失敗ショート
・RSIが上に張り付いてショート
・ストキャスが上に張り付いてショート
・RCIが上に張り付いてショート
・自分手法でショート
・エリオット波動とかグランビルとかショート
というような思考を持つ人も同時にいます。まずこの思考が実は「考えていない」わけです。ヘッド&ショルダーが出たからショート。これは「ヘッド&ショルダーがチャートを確実に捻じ曲げる」前提がないといけませんね。ストキャスでもRCIでもなんちゃら波動でも有名トレーダーの先出でも、「それでチャートが動く前提」があって初めて成り立つ分析です。
何が言いたいかと言えば、パターンやツールを眺めて分析した気になってるだけで自分の頭で相場を考えようとすらしていないわけです。結果どっちにも動く可能性があり、それにツールやパターンは必ずしも深く関与しているかはわからないので、たまたま勝てても、次回大損すれば、結局負けに収束しますよね。
では、何を考えられるのか、というのがテーマトレンドの趣旨です。次のページより、解説を行います!
自分の頭で考えた正解が、正解とは限りません。