勢いが強いということは「平均」を上回る。
勢いが強いということは、平均を上回っていることでもあります。(見方によるが)
波形が出ている場合
短期的な移動平均線を表示しました。
波形の中心付近をウロウロしていますね。短期的な平均ですから、当然ジグザグしていれば中央に寄ります。テーマトレンドじゃない場合は、短期移動平均線を割るようなムーブをします。
(暫定)テーマトレンドの場合
一応言っておきますが、先ほどの波形がある場合の画像と同じ通貨と縮尺です。
テーマトレンドと定義した、波の無い一方的な時は「移動平均線」が追い付きません。平均が追い付かないほどのムーブになっているわけです。
「いやいや、これ従来の”トレンド”でもこう見える」と思う人も居ると思います。でも思い出してください。トレンドラインを引いたりしてる人いっぱいいますよね?↓
これも一見、上昇してるトレンドに見えますが「移動平均線を割っているし、波形も出ています」よね。
こういう時、「押し目にロング」を狙っている人がロングではいったら「自分が入ったときだけ逆走する」と思い込んでいることが往々にして起こる。
もちろんこうならないこともありますが、本質は「売買が起きて波がある=テーマトレンドじゃない」のであれば、いつ引き返してもおかしくない市況である、ということが読めます。
安易にロングで入らないだけで、どれだけリスクヘッジできることか。
テーマトレンドの戦略
テーマトレンドじゃない場合
◆判断方法
波がある。移動平均線(短期)が追い付いている。※ほかにもあるけど省略
◆トレード戦略
ツールを使って従来の「レンジ・トレンド」を分けるのではなく、波形が出ていたら、トレンドに見える状態でも安易な「押し目、戻り目」を狙ったプレイングを避ける。
テーマトレンドの場合
◆判断方法
波がない。短期移動平均線が追い付いていない。※他にもある。
◆戦略
波がないうちは「逆張り」を絶対にしない。一本大きな反発があっても、それは波じゃないので時期尚早。
以上がテーマトレンドの概要です。
以上!
波形分析を更に定義化した「テーマトレンド」いかがでしたでしょうか。
ニュースに詳しくなくても、極めて強い動きをしているなら「相場のテーマ性」をかぎ取ることが出来ます。更に言えば、ニュース外の需給のアノマリーについてもかぎ取れるので、この分析方法はかなり革新をついたものだと思います。
僕のトレードの根幹的存在でもあります。昔はテーマトレンドやリバースダイバーを作用反作用なんて言ってたこともあって怪しいとか言われたこともありましたけどね。笑
インジケーターや手法や理論がどうなったからこうするという考えてそうでまったく考え無しの分析とはわけが違います。むしろ「インジケーターを入れまくったチャート=キメラ(合成獣)」だと、このような波形分析は出来ないので、逆にマイナスなんです。
要件分岐点:テーマトレンドの終わりを察知するには
ただ、これで終わりではありません。あくまでこれは「基礎知識」レベル。この程度でチャートを読めるようになるわけがない。本質はまだまだ深いんです。
一例を挙げるなら「テーマトレンド中は逆張りをしない。それはわかったけど、波が出たか出てないかわからないときの方が多い。」と実践すると思うはず。
それもそうで、テーマトレンドの弱点は「終わりがイマイチわからない」という点です。それを定義化したものが「パラボラ」という分析方法へ続きます。
はじめて読んだ方は、トレードの本質部分が垣間見えたらいいな。ぜひ他の記事も組み合わせて「ちゃんと相場を考えるトレード」を目指してみてくださいね!